CorelDRAWは、27年以上前から発売されている、デザイン・DTPソフトウェアです。Windows版のみの提供だった時期もありますが、現在はMac版も提供されています。
CorelDRAW Graphics Suite 2026には、デザイン用ソフトウェアである「CorelDRAW」の他に、画像・写真加工ソフトの「PHOTO-PAINT」や、フォント管理用ソフトの「FONT Manager」などもセットになっていて、一つ購入すればある程度のデザインは完結するというお得セットになっています。ただし、イラストについては、より滑らかな線が描けて着色ができる「Corel Painter」があり、写真加工についてはより手軽な「Corel Paintshop Pro」が存在するので、「よりCorelDRAWと連携を行うために調整された画像加工ソフト」という位置づけです。
■今回の新機能をざっくり
今回のアップデートでは、AIを活用した画像生成・編集機能の追加と、ソフトウェア自体のパフォーマンス向上およびインターフェースの刷新が行われています。
主な新機能・変更点
1. AIを活用した画像生成と編集
テキストプロンプト(指示文)を用いて、画像の作成や編集を行う機能が新たに実装されました。
AIによる画像生成: テキスト入力で画像を生成できます。アスペクト比、画像のバリエーション数、スタイル、カラーパレットの指定が可能です。また、既存のオブジェクトや参照画像をベースにした生成にも対応しています。
AIによる画像リミックス: 画像内の要素の入れ替えや、背景環境の変更が可能です。AIモデルを利用し、「画像のリミックス」タブからテキストで指示を出してデザインの変更やモックアップの作成を行います。
2. 切り抜き・マスキング作業の自動化
写真の切り抜きや選択範囲の作成を補助するAIツールが追加されました。
AIによる背景削除: ワンクリックで写真の背景を削除するツールが搭載されました。髪の毛や布地の繊維など、境界線が複雑な部分も自動で判別して処理されます。
AIによる写真マスキング (Corel PHOTO-PAINT): AIの支援による被写体選択とクリップマスキング機能が追加され、複雑なマスキングや背景除去作業の精度が向上しています。
3. インターフェースの刷新(モダンUI)
作業画面のインターフェースが変更され、視認性と操作性が整理されました。
アイコンや各種操作要素のデザインが新しくなりました。
アクティブな(使用中の)ツールを視覚的に把握しやすい配色に変更されています。
プラットフォーム間での視覚的な一貫性が高まり、ナビゲーションが整理されました。
4. パフォーマンスと安定性の向上
ソフトウェアの基本動作や処理速度に関する改善が行われています。
アプリケーションの起動時間が、従来と比べて約3倍以上高速化されました。
フォント処理の円滑化、ページ設定およびエクスポート設定の最適化が行われています。
テキスト編集時のズーム操作が改善されました。
アプリケーション全体の動作の安定性が向上しています。
5. サブスクリプション・保守プラン加入者向けの追加要素
サブスクリプション版、または保守プラン加入者向けに以下の内容が提供されています。
生成AIクレジットの付与: AI画像生成・編集機能を利用するためのAIクレジットが毎月2,000クレジット付与されます(※永久ライセンス版は初回に1回限り2,000クレジットが付与されます)。
CorelDRAW Webのアップデート: デスクトップ版と同等のAIツールがブラウザ版の「CorelDRAW Web」でも利用可能になり、UIやナビゲーションも改善されました。
追加アセット: 50種類のピクセルベースブラシと、200以上の新しいデザインテンプレートが追加されています。


コメント